マーラー漬け


マーラー好きですか?って聞かれたら
キライです。(正直に即答)けれど、オーケストラに身を置いてる
分には、パズルは難解な方が面白みもわきましたし、
難しいけれど、弾けなくはないパッセージの連続は、そこに
山があるから登るって感じで、挑むのは楽しかったかもしれません。
少なくとも、やつは、私の愛するシューマンよりも
オーケストレーションは巧いのです。(にくたらしいわ)


近頃、仕事の関係で、マーラーの全9曲のシンフォニーの
スコアリーディングをしなくてはならなくなりました。
やった曲に関しては、管楽器の果てまでもわりと覚えてるので
頭の中で鳴らせるけれど、やったことない曲はやっぱり聴かなきゃ
分からなくなって、マーラー漬けになりました。(げんなりorz)


狂うかと思いました。胸焼けがしました(笑)。


しかも、なぜ聴くかって、トランペットのマスタークラスを
開催するためのドラフト作り。トランペットのオケスタをまず
見て、その他に課題にすべきところを、抽出するために
なれない読み替えをしながらトランペットパートを追うのです。


世の中にこんなにも「勝ち誇った感じ」のする楽器は
無いと思う・・・。(笑)


一生に一度であって欲しいです。こんな短期につめこみで
連続でマーラーを聞くということなど・・・。


それでも講師となる人はマーラー演奏に定評のある外国人奏者なので
こここそは!とピックアップした難しいハイトーン箇所や、艶っぽいところ、
ユダヤっぽいところ、ピアニッシモやピアノで演奏される
美しいテーマをどんな風なコツを持って演奏してくれるのか
楽しみでもあります。ラッパの下手なマーラーの演奏なんて、
踊れないミッキーマウスのいるディズニーランドみたいなものだと思います。


インドではモーツァルトと同じ年の250歳の亀が死んだとか。。。
マーラーのシンフォニーと同じ公演で並べるならば、モーツァルト
シンフォニーがいいと思うのは私だけでしょうか。 

by hal